自宅葬とは

自宅葬とは、簡単な言い方をしますと自分の家で行うお葬式のことを言います。自分の家と言いましてもマンションやアパートのような集合住宅ではなく、通常は一軒家で行うお葬式のことを自宅葬と呼びます。

ただし、マンションやアパートであっても管理会社の許可がとれれば、自宅葬として行うことは可能です。自宅葬が出来る条件には、たとえば下記が挙げられます。

  • 棺の出入りが出来る構造であること
  • 祭壇設置に必要なスペースや想定している参列者数に見合った間取りであること


自宅で葬儀を行う場合と、葬祭ホールで葬儀を行う場合の違いは主に次の点です。

 自宅葬葬祭ホールでの葬儀
時間的制約少ない多い
式場利用費かからないかかる
家族の負担場合により大きい(葬儀会社がサポートします)少ない
葬儀場としての設備整っていない整っている


上記の中で家族の負担とはたとえば、自宅の一室を式場として使用するので普段使用している収納家具やソファーなどを移動しなければいけない場合があります。

祭壇を飾ったり、お坊さんが読経をしたり、焼香台などを置いたりするスペースを確保するために収納家具やソファーなどを移動するのです。

その他、近隣住民の方々への気遣いという意味での負担も大きくなります。

自宅葬を行うメリット

お葬式を自宅で行うからこそ得られるメリットがいくつかあります。下記が自宅葬の主なメリットです。

時間を気にせず、葬儀を行うことが出来る

葬儀を自分の家で行うわけですから、時間的自由があります。葬祭ホールや寺院などでは、時間的制約が設けられていることが一般的です。

たとえば葬祭ホールであれば、18時からの通夜を希望していても、運営上の都合で19時からしか通夜が出来ない場合があります。

故人が住み慣れた家で最期を迎えることが出来る

「我が家で最期を迎えたい」や「自分の家から送り出してあげたい」という気持ちは多くの方が持っているものであり、自宅葬はその希望を叶えることが出来ます。

式場利用費がかからない

自分の家ですから葬祭ホールや寺院で葬儀を行う場合と異なり、式場利用費がかからないという点もメリットです。その分、故人のための飾り付けや、飲食接待費に充てることも可能です。