三具足とは?

お仏壇に飾られている『三具足』についてお話しをします。
『三具足』(みつぐそく)(さんぐそく)とは家での供養の際に必要な仏具のことを言います。
三具足とは、何か1つのものだけを指す言葉ではありません。
これは、仏教で故人を供養していくために必要な3つのものを総称した言葉で、
「香炉(こうろ)」「燭台(しょくだい)」「花立(はなたて)」をセットにして指す言葉です。

人が息を引き取った際にすぐに設けられるもっとも小さな祭壇である「枕飾り」から、
さまざまなことが落ち着いた後でずっと手を合わせ続けることになる「仏壇」まで、
ほぼすべてのところで用いられる道具であり、仏教において非常に重要視されるセットでもあります。
ちなみに、「具足」とは「過不足がなく、必要なものがそろっている」という意味を持ちます。