仏式でのお別れの儀と、くぎ打ちの儀式は?

「別れ花」を入れて最後のお別れ

要点
告別式が終わると、祭壇から棺が降ろされ、喪主、遺族、近親者、親しかった友人・知人などが、故人との最後のお別れをします。
このとき、祭壇に供えられていた花を一輪ずつ取って遺体のまわりに入れて埋めていきます。
これを「別れ花」といいます。

納棺時に入れ忘れた故人の愛用品も
納棺のときに入れ忘れた故人の愛用品があればここで納めます。

くぎ打ちの儀式
別れ花が終わると、棺のふたを閉じるくぎ打ちの儀式をすることもあります。
喪主から順に、ひとり二回ずつ、小石で軽く、くぎをたたきます。
これは、死者が三途(さんず)の川を無事に渡れるように願うための儀式ともいわれています。ですから、儀礼的に軽く打つ程度にします。
全員が打ち終わると、互助会・葬祭業者が金づちで完全に打ち込みます。

くぎ打ちの儀式は、血のつながりの濃い順に(喪主から)というのが基本です。棺の頭のほうから、ひとり二回ずつ小石で軽く打ち、浄土に行けることを願います。

注意 なお、浄土真宗(じょうどしんしゅう)ではくぎ打ちの儀式をすることはありません。